緩和ケア病棟の患者さまには、痛みや吐き気などにより食欲が低下し、食べることを諦めざるをえない方がたくさんいらっしゃいます。抗がん剤や、微量元素の欠乏により味覚障害をきたし、おいしいという感覚をなくす方もおられます。
そのような場合に少しでもお助けできるように、管理栄養士が患者様と直接お話しをさせていただくことがあります。
実際に患者様のベッドサイドへ行き、食事の嗜好、食材、調理法などについてお聞きし、食べやすいものに変更していきます。食事の量を減らして、全部食べてもらい、満足感を持ってもらえたらと考え、通常量の半分のハーフ食という食種もご用意しています。
また、入院中に誕生日を迎えられた方には、食べたいメニューを事前にお聞きして、お誕生日御膳を提供しています。
口から食事をとるということは、食べる楽しみや喜び、満足感などが得られ、QOLの維持にもつながります。
その人らしく生きられるよう、生活の中で一番身近な食事を通じて少しでも、そのお手伝いができればと思っております。いつでもお声をお掛けください。