その時の特別講演として、「摂食障害をどのように捉えるか」というテーマで、村上 治先生にお話をしていただきました。
この病気はとても複雑な背景が隠れていることが多く、治すためには多くの時間を要します。しかし、治らない病気ではありません。
今回は、講演の内容のほんの一部ですが紹介します。
今回は、講演の内容のほんの一部ですが紹介します。
治療の方法
入院治療、心理カウンセリング、認知行動療法(不適切な考え方を修正し、食行動を改善する)、家族療法、集団療法(自助グループ、他の治療法を補助するものとして行う)です。
回復に向けて大切なこと
- 薬で治る病気ではなく、何よりも病気であることの自覚と、治そうという強い意志が必要(本人がこの病気でいることを望んでいる部分が大きいため、治療的接近が行き詰りやすい。)
- 一人ひとりに適する治療法・治療計画を選択
- 食べ方や考え方を変えていくのが基本
- 摂食障害の治療像
- 修正された合理的な認知により、適正な自己像・世界観を持つことができるようになる。
- 等身大の自分で生きていくことを受けいれられるようになる。
当院でも、神経性食欲不振症の患者様が増加傾向にあります。医師、臨床心理士のみならず多方面のコ・メディカルスタッフの参加によるチーム医療の充実も望まれていますので、NSTでも今回の講演を通して得た知識を活かし、活動していきたいと思っております。
文責 管理栄養士 村岡恵子