第19回日本死の臨床研究会

第19回日本死の臨床研究会 中国・四国支部大会に参加してきました。

5月13日に山口県周南市の徳山中央病院で第19回日本死の臨床の研究会 中国・四国支部大会が「つなげる~つながる こころのケア」をテーマに開催されました。当院から緩和ケア認定看護師の山本主任が第1セッションの座長を務め、私が「終末期がん患者せん妄ケアに影響する看護師の意識の志向性」について演題発表を行いました。

今回、発表した演題は、がん患者様のこころの苦しみに対して薬の使用だけでなく、看護師がこころの苦しみに寄り添いながらケアを行うことで、苦しみが軽くなることを研究しまとめたものです。がん患者様は、身体の苦しみだけでなく、こころの苦しみも持っていると言われています。しかし、こころの苦しみは、目には見えず、またなかなか苦しみとして表出されない方もいらっしゃるため、みつけることが難しいこともあります。そのため、患者様に寄り添ったケアをすることで、こころの苦しみのサインに気づき、その苦しみを少しでも和らげる関わりをしていきたいと思っています。また、今回の発表の機会をとおして、日ごろ自分達の行っているケアを言葉にして伝えることの大切さ、難しさを学びました。

(ホスピス緩和ケア病棟 看護師 松本妥佳枝)