NSTニュースNO.37・38併合号 今回でNST学習会も21回目!!

口腔ケアと嚥下食をテーマに学習会を開催しました。

摂食嚥下リハビリテーション学会が新たに定めた嚥下調整食分類2013について、読み合わせを行いました。これまでは嚥下食の基準が複数あり、各院所ごとに用いる基準が異なり、情報の共有ができない場面がしばしば見受けられました。この基準がより多くの院所に浸透すれば、連携が格段にスムーズに行えると期待しています。当院でも、今後はこの基準に基づいた食事を提供していく予定です。

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口腔ケアの講義では、実技を行いました。きなことオブラートを用い、口腔内に痰がこびりついている状態を人工的に作り、口腔ケアを行ってみました。口の中に痰がたくさんついているととても不快で、呼吸がしにくく、さらには唾液を上手く飲み込めなくなったりと、口腔内を清潔に保つことがいかに大切であるか実感できました。

また、保湿ジェルを使用してみて、効果的に口腔ケアを進めることができ、適切な口腔ケア用品を使用することも重要であると感じました。

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インフルエンザ流行!!口腔ケアも有効です!

口腔ケアというと虫歯や歯周病予防と思われがちですが、歯石、歯垢をきちんと除去し舌も清潔にすることでインフルエンザの予防につながります!!

ある介護福祉施設で歯科衛生士が高齢者に対し、口腔ケアを週一回実施した結果、普通に歯磨きだけをしていた方と比べてインフルエンザ発症率が10分の1に激減したという報告があります。なぜ口腔ケアを実施したらインフルエンザ発症が抑えられたのでしょうか?インフルエンザウイルスが体の中に入り増殖し病気を引き起こすには、気道の粘膜を通過しなければならないのですが、粘膜にはタンパク質の覆いのようなものがあり、ウイルスが簡単にくっ付かないようにできています。

ところが、ある酵素がそのたんぱく質を破壊してしまうと、ウイルスが入りやすい状態をつくり、大増殖します。この酵素(プロテアーゼ)は歯垢、歯石、舌苔などから発生するので、口腔ケアにより口の中の細菌を減らしたところ、プロテアーゼ量の減少が確認され、そしてインフルエンザの発症が抑えられたのです。

つまり、インフルエンザ予防には、「手洗い」、「うがい」、「マスク」、「口腔ケア」♪

特に、要介護高齢者は、口の中の自浄作用が低下していますから、介護者による念入りなケアが必要になります。歯垢・歯石を除去し、正しい歯磨き・舌磨きでインフルエンザを予防しましょう。

へいわ歯科 中島 典子

NSTの活動

今年も学会発表に行ってきます。2/27~28に横浜で開催される日本静脈経腸栄養学会に吉原、藤澤、宮下、伊賀の4名で参加することになりました。藤澤、伊賀の2名はNSTの日々の取り組みや症例発表など、ポスター発表することになりました。

発表テーマ『シームレスな退院支援実現のための検討』4病棟 藤澤Ns
『経管栄養における下痢対策のフローチャート改訂』食養科 伊賀

何万人もの医療従事者が一同に会する大きな学会で、毎年のことながら、独特の雰囲気に終始圧倒されています。しかし、平和病院のNSTの活動を多くの方に知ってもらえる機会なので、病院の代表としてはずかしくない発表をできるよう頑張ってきます。

たくさんのことを吸収し、いろんなことに刺激を受け、より一層NSTに従事できるようしっかり勉強してきます。

昨年の様子

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金沢で猛吹雪の中、おいしいご飯とお酒ともちろんお勉強も…