アメリカで最先端の患者の権利を調査研究してきました(第1回)

日本生協連医療部会の医療倫理小委員会が、米国における患者の権利を擁護する仕組みの研究を目的に、11月14日~18日にわたり、訪米調査を行いました。調査団は、藤原高明団長(高松平和病院院長)の他、藤井さん(事務)、芝崎さん(薬剤師)、小出さん(看護師)、平澤さん(事務局)と通訳の辻本さんの計6人でした。

訪問先は、生命倫理( bioethics )研究では世界の最先端の活動・研究を行っているジョージタウン大学や、国立保健研究所(NIH)、ナーシングホーム、在宅ホスピスのオフィスなど、ワシントンDCを中心に、現状の調査を行いました。

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ジョージタウン大学では、小児科教授で新生児室長の Siva Subramanian さんから、生命倫理の歴史と、取り組みの経過についてお話を聞き、おおまかな流れを掴む事ができました(右写真)。

生命倫理センター長の Carol Taylor さんからは、患者が病院や医師など医療従事者に抱く「苦情」や、診療現場でのインフォームドコンセントに基づく患者の意志決定の支援を行う、アドボケーター( patient advocator )の具体的な活動について、お話を聞きました。

具体的な事例を通して、組織として「患者の権利」を重視する文化を作っていく事が重要であると強調していました。

その他、 Neill さんの、薬剤の臨床治験時の患者の権利をどう擁護するか、 Neale さんの地域・組織・個人の生命倫理のあり方、リスクマネジメントを担当する Bertram 弁護士の話など、様々な角度からお話を聞く事ができました。

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国立保健研究所(NIH)では、具体的な事例に基づく症例検討を見学し、責任者の Ezekiel Emanuel さんとの懇談を行いました(左写真)。「患者代表」の Laura Cearnal さんによれば、NIHでは患者の権利を擁護する担当者を、 patient representative (患者代表)と呼んでおり、取り組んでいる内容は同じでも用語は必ずしも統一されていないようでした。

その他、様々な情報・資料を入手でき、有意義な1週間でした(13日成田発、20日成田着です)。成果物は来年始めに冊子としてまとめる予定ですが、本ホームページでも紹介していきます。

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