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院長ブログ
「改定健康保険法により国民皆保険はどうなるのか」
OTC類似薬の患者負担増を盛り込んだ健康保険法改正案が5月29日に国会で可決・成立しました。
2027年3月に施行予定であり、77成分、1100品目の医療用医薬品の薬剤費の25%が保険外(特別料金)となり、1~3割の窓口負担とは別に患者に追加負担が発生します。
実質的な窓口負担が3割負担の患者では5割に増加します。ある試算では、花粉症の治療薬では1シーズンで5000~7000円の追加料金が必要になるとのことです。
必要な医療は保険診療で給付することを前提にしてきた国民皆保険制度の理念から大きく逸脱します。
受診が必要な患者に負担増を課す仕組みでは、受診控えにつながることや、受診せず市販薬の使用が拡大し、副作用や飲み合わせによる体調変化が起こる可能性もあります。
高額療養費の制度見直しについても、2026年8月から段階的な患者負担増が決まっており、がんや難病、慢性疾患などで長期間の治療・通院が必要な患者の家計を直撃し、生活は困窮し、治療継続を断念させかねません。
誰もが安心して必要な医療を受けられることができなくなるかもしれません。いま国民皆保険制度の大きな曲がり角にきており、「いのちを守れ、医療を守れ」の声を大きくしていかなければなりません。