二つの県知事選挙
最近、香川県(8月30日)と沖縄県(9月13日)の知事選挙が行われました。
香川県知事選挙では、ほぼすべての既存政党が推す現職の池田豊人知事が71%の得票を得て再選されました。
物価高などでの県民の深刻な生活困窮をどう立て直すのか、四国新幹線事業など大型開発事業を優先させることの是非、高松港や高松空港の特定利用港湾指定(自衛隊や海上保安庁が平時から円滑に利用できるように国が指定・機能強化を進める公共インフラの枠組み)などの平和の問題が議論されたのか、せっかくの機会だったけれど私たち自身が興味関心を持てたかどうか、疑問が残り、反省すべきところです。
私たち香川民医連も構成団体である明るい民主県政をきずく香川県連絡会議から立候補したたなべ健一候補は、ケア労働者に手厚い政治などを訴えましたが得票率8.9%にとどまりました。
沖縄県知事選挙は高市政権が支援する保守系候補が現職の玉城デニー候補を圧倒して当選しました。
基地移設、安全保障、経済復興など選挙の勝利・敗北要因は様々ありますが、保守系が勝ったからといって、はるか以前から安全保障と経済振興に揺れてきた複雑な沖縄県民感情を決めつけることはできず、今後の新知事の行動に注目したいと思います。
さて、全国の民医連組織から玉城デニー候補の応援を行うために数百人が沖縄へ集まりました。
香川からも3人の職員を支援行動へ派遣し、選挙の手伝いと沖縄での現地学習を行いました。
沖縄は太平洋戦争で一般住民を巻き込んだ大規模な陸上戦が行われた唯一の県であり、戦後は米軍による占領が続き1972年に本土へ復帰、以降も日本の米軍基地の75%が集中し、米軍兵による事件・事故がいまだに続いています。
そんな沖縄で、平和や基地問題、自分のことは自分で決める自治のあり方、社会の見方について学びを深めることは生命を守る医療人であることと同時に人権の守り手として成長することにつながります。
二つの選挙の結果は残念でしたが、私たちの組織や病院に人権を大切にできる職員を増やしていきたいです。
(写真は沖縄支援に行った職員3名です)