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職員ブログ
「人は関係性で癒されていく」 緩和ケア認定看護師
院長・事務長・総看護師長推薦の発信賞に輝いた記事です。
「少し前に映画『ペンギン・レッスン』(ピーター・カッタネオ監督、配給:ロングライド)を観に行ってきました。
たった1羽のペンギンとの出会いが、立場も価値観も違う人たちの心を少しずつ変えていく物語でした。
衝突しながらも互いに心を開き関係性の中で変化していく姿に、会場で笑いと涙が混ざっていました。
その関係性の力が、先日関わらせていただいた患者様とご家族の姿と重なりました。
看取り期であった患者様は、痛みや「身の置きどころのなさ」に苦しまれていました。
注射は望まれず、貼付剤での症状緩和をしていましたが十分な苦痛緩和とまではいえない状態でした。
そばで見守っていたご家族も、その様子を見て何もできない苦しさがあるようでした。
私は取り切れない苦痛にどのようなケアができるのだろうかと考え、ご家族に患者様の好きなことを伺うと、フラワーアレジメントを習っていて日常の中に花があったとお聞きしました。
私はラウンジの花を少しいただき小さなブーケを作り見えるようにお顔元に置きました。
その日はボランティアカフェでアロマセラピストの方が来てくださっていたので、ご家族様と一緒に花に近い香りを選び、芳香浴で病室に優しい香りが広がりました。
すると、少しずつ患者様の表情がやわらぎ、「身の置き所がなさ」の様子も落ち着いていきました。ご家族のこわばった表情も柔らかくなり、患者様の体を優しく擦られ、穏やかな時間が流れていきました。
患者様ご家族は苦しみが和らぐと本来の関係性がもどり、穏やかなひと時に繋がったのではないかなと感じました。
人は関係力で癒されていく。
映画と臨床の出来事を通して、そのことを改めて教えて貰らいました。」