「命を守る私たちが、平和を言わないとだめ」 師長室 総看護師長
今年の秋に民医連の職員として20年目を迎えるにあたり、改めて平和について自分がどんな風に学習してきたかをふり返ってみたいと思います。
戦争について初めて学ぶのは小学生の社会科の授業だったと思います。
その頃は戦争が良いとか悪いとかではなく、「みんな死んでしまっていなくなってしまう。とにかく怖い。」と社会科の教科書が自分の部屋にあることさえも怖かったのを思い出します。
終戦記念日が近づく夏休みには、テレビでは当時の映像や写真が流れ恐怖でしかありませんでした。
そして民医連の職員になり、単純にこんな怖い思いを子供たちに体験させてはいけないという思いや考えまでにはたどり着いたものの、民医連の平和活動を理解するまでには至っていませんでした。
お恥ずかしいことに学習しなければと思い始めたのもここ数年です。
平和のための活動を民医連の職員が自律的に学習し、実践できるよう私自身が「なぜ平和でなければならないか。」を語る立場になったからです。
そのようななか、今年の新入職員オリエンテーションで元職員の講義を受講することができました。
その中でも印象に残り、看護師としての私が学習を深めた内容が、川島みどりさん(日本赤十字看護大学 名誉教授)の講演のお話でした。
『女性で唯一、召集令状で戦場に赴いたのが従軍看護婦であった。「従軍看護婦は、戦局が悪化し退避するのに足手まといになる負傷兵に毒薬を投与する役割を担っていた。戦場での看護は、負傷兵を治療して、再び人を殺して自分も死ぬ可能性のある前線へ送り出す仕事だった。」「命を守る私たちが、平和を言わないとだめなのです。」』という内容でした。
この言葉で私は看護師が戦争を反対する意味が明確になりました。
まだまだ学習すべきことはたくさんあると思いますが、心の底から看護師として「戦争はしてはいけない!」と訴えることができる学習となりました。
日本は終戦80年を迎えますが、いまだ戦争が起きている国があります。
遠い地からではありますが「平和」を今後も守り、訴えていきたいと思います。